男と女が一緒に生活を共にするというのは、実のところかなり無理があるのではないか?と常日頃から思うようになっていた。
過去、俺は女と一緒に暮らしたこともあるし、結婚していたこともある。しかし、家族や人生設計、仕事、子育てなど、いろんな面で考え方や価値観が大きく異なっていた。そのような経験から、そう思うようになってしまったのだ。
だから、俺はもう恋人や妻などは求めず、セフレだけを求めるようになっていた。
出会い系サイトでこの間知り合った29歳のOL。彼女もまた、俺と同様の考えの持ち主だった。彼女も何度かの失敗を繰り返し、恋愛や結婚にはかなり懐疑的になっていたのだ。それで、割切ったカラダだけの関係を求めて出会い系サイトを利用していたというわけだ。
そんな彼女とはまたたく間に意気投合し、会うことになった。二人とも「割切ったセックスのみの関係」を求めていたのだから、当然のようにはじめて会ったその日にホテルへ行く展開となった。
お互いを貪りあうように激しく濃厚なセックスを終え、この日は別れた。その後も、互いの都合の合う時に会うことを重ねていくうちに、ある日俺の家に彼女が泊まることになった。そしてそれ以来、俺の部屋が二人のセックスの場となっていった。
そうすると、不思議なもので、それなら、互いに独身なわけだし、結婚や入籍ではなく、あくまでもセックスのみのパートナーとして同じ部屋に住むというのはどうだろう?という考えが二人に芽生え始めたのだ。
こうして、今俺と彼女は、互いの生活や仕事のことには一切干渉し合わない、セックスのみで繋がれた共同生活を送っている。